natural-ring コイデなきもち。。。

自然とのつながりを感じていたい。日常で出会った環な気持ちを綴ります。

水車小屋

 

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初夏の爽やかな風に吹かれ、三鷹の国分寺崖線まで湧水を使った田んぼの状況を確認にし行ってきました。

 

田んぼには水がはられておりましたが、まだ田植えされてなく、しばらく景色を楽しんでいたら、ふと対岸に据えられた水車が目に入ってきました。たしかに、かつてはこの辺り、野川の水を使った水車小屋が6軒あったそうで、当時を偲び、野川のほとりに復元されているものでした。復元された水車の隣には、昭和43年まで本当に野川の水で水車を回し、米や麦、粉物まで引いていた水車経営をしていた農家が保存され、公開されています。

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7年ぶりに訪れてみましたが、当時は古びれた佇まいで、かつて使っていた水車が分解され、なんとなく展示されていたのを覚えていたのですが、今では三鷹市に寄贈され市の文化財となり、家屋や民具とともに、水車小屋には平成16年に復元された直径5m弱の大きな水車が復元され、一般に公開されていました。

 

水車は、小川の水を使い、脱穀と精米、小麦とかの製粉をすることは知っていたのですが、今では水車でそのようなことを行うことは消滅してしまいました。しかし、三鷹市が募集したボランティアの方の案内をお聞きし、その知恵と工夫に改めて関心。例えば使われていた材。水車自体は、当然ですが水に強いアカマツが使われますが、摩耗の激しい歯車の部分とかにはシラカシ、そうでない部分はケヤキを。すべて地域で育つ木を、それぞれの特性に合わせ適材適所に使われています。

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復元された大きな水車は、野川の水を使い想像もできないほどの速度で回転しています。大きな水車の周りには大小様々な歯車が所せましと配置され、米を搗いたり、石臼を回したり、その粉のふるったり。ベルトコンベアのように下から上に米や粉を運ぶ装置には、よく考えたものだと関心。歯車と軸の組み合わせで、こんなに色々な作業ができるとは。

 

三鷹市に生まれた新たな文化財。その宝を愛するボランティアの方の説明を拝聴しつつ、日本人の自然との関わりの深さと、身の回りの自然を上手に利用してきた知恵と技術。次世代に伝承することの大切さを改めて感じた初夏の一日でした。