植物の和名
休日の土曜。朝から雨でしたが、お昼頃やんだので、朝ごはんも食べていなかったから、昼食と近くのスーパーに買い物に行こうと、家をでました。せっかくなので、ちょっと公園でも歩いていこうと少し寄り道。
公園の縁には、葉や茎を揉むと、とても臭い匂いがすることから名がついた、ヘクソカズラが咲いていました。お灸のもぐさの形にも似ているから、ヤイトバナとも呼ばれています。クリスマスシーズンは、このツルがリース作りに重宝します。
かつて雑木林だった公園では、イヌシデの実も風にゆられていました。イヌシデの名は、神社の鳥居に下がっている、白い紙を幾重にも折ったシデに実が似ていることからと言われていますが、改めて見るとなるほどと思えます。
ふと、植え込みを見ると、家にもよく植えられているおなじみのアベリアのたくさん花。自分はこの花をアベリアと呼ばず、和名のハナゾノツクバネウツギと呼んでいます。それは、花が沢山さく様子が花園のように見えること。
そして、実が正月に遊ぶ羽つきの羽に似ていることからツクバネ。実についた羽がプロペラとなって、クルクル回転しながら落ちてるので、すべり台の上から落として遊びます。
さらに、枝の中が空になっているから「空木(ウツギ)」。全部合わせて「ハナゾノ」「ツクバネ」「ウツギ」。正しく、花と名前が一致している植物です。
次に目についたのが、実をたくさん付けたエゴノキ。この木の実には、サポニンという石鹸の成分が含まれていて、水を入れたバケツに実を沢山いれてかき混ぜるとブクブク泡がたちます。川に流すと魚が浮いてくるらしく、人が口にしてもすごくエグイんだろうなと想像がつきます。
そんなエゴノキを眺めていると、いくつかの実が変形しています。これはエゴノキが好きなアブラムシのしわざ。
まるで猫の足のような形になることから、このアブラムシの名は、エゴノネコアシアブラムシ。
植物や動物の和名の由来を調べると、日本人の自然を見る感性の高さに感嘆します。もっと紹介したいのですが、それはまた改めて。
今年の七夕は、あいにくの天気。雲にさえぎられて星空は見えませんが、無事に天の川では織姫と彦星は再会できたのでしょうか。
「いつまでも、自然豊かな日本であり続けますように」
公園で、ミンミンゼミの初鳴きを聞きました。いよいよ夏です。