ひたすら薪づくり
2月に行った、里山の若返りをするためのコナラの木の伐採イベント。
参加者全員、交代しながら大きなノコで大きな木を切りました。
イベントでは、切ったところで終了だったので、その後の作業もお手伝い頂ける参加者の方に協力いただき、3月4月に枝を払い、1.8mほどの長さに切りそろえる玉切りや薪割り作業に心地良い汗を流しました。
作業後は、ダッジオーブンでピザを焼いたり。食べる楽しみは大切です。
日ごろなまった体を、美味しい空気のなかで動かすと、とてもリフレッシュできます。
今年の秋から薪をお分けすることを目指し、5月になっても、暇を見つけては、せっせと薪割り作業を続けています。
自然エネルギーとして、薪を少しでも使う暮らしが広まれば、間伐されず、花粉症の元凶となっているスギやヒノキの人工林や、若返りが必要な荒れた里山の雑木林が再生し、生物多様性のある自然環境が戻ってきます。
薪ストーブを販売されている方の話では、原発事故以来、薪ストーブを導入する家庭が着実に増えているそうです。でも、煙が洗濯物に臭いがつくという苦情や、煙=ダイオキシンという風評、火事の懸念などから住宅が密集している都会ではなかなか利用が広まりません。メンテナンスをちゃんとしていれば火事の心配は無く、夕方から薪ストーブを焚けば洗濯物の臭い苦情も無いだろうし、焼き鳥屋さんやホルモン焼き屋さんに行けるなら、ダイオキシンは気にならないはずなのですが。。。
原発由来の電気や石油を使う暮らしから、木質エネルギーを少しでも使う暮らしにシフトすれば、自然環境が豊かな、保水力も十分に蓄えられる山が再生され、何よりも山村の過疎化も防げることでしょう。先日、林野庁は日本の木材を使った家を新築・増築する人や、木造家具や木質ペレットストーブ、薪ストーブの製造者などに1ポイント1円のポイントを与える木材ポイント制度を始めました。
自分たちが行う活動は、薪を使う暮らしを普及することで、山の自然環境を保全するとともに、農山村の活性化と過疎化の抑制を目指しています。このため、活動を理解いただくイベントを行いつつ、薪割り作業を続けています。また、自分たちが作る薪の安全性を確認するため、薪と灰の放射線検査も行っています。夏日となった先週の日曜日も、バーベキューでもないのに、強い太陽に照らせれるなか、灰を作りました。
都会に住む人が少しでも日本の木材を使えば、あっという間に山に関する諸問題は改善されるはずです。
良い薪できてます!とこの秋に言えるよう、まだまだ薪割り作業は続きます。