桑の実ジャム
台風一過で夏日となった今日は、毎月2回、町田で小学生の放課後の居場所を提供する「里山キッズ」活動日。年齢の違う子どもたちが一緒に、雑木林の自然に触れ、雑木林を守る活動を行っています。
今日の活動は、桑の実ジャムづくり。前回の活動日に、今日のプログラムを発表したとき、子どもたちの喜ぶ姿を思い出し、フィールドに行きました。
ところが、前日の台風で、4本ある桑の木の2本が折れ、1本の桑の木は実もついていませんでした。辛うじて1本の桑に、黒く熟した実がぶらさっていました。
今日の子どもたち、19人いるしスタッフも4人。みんなに食べさせられるジャムができるかな?と不安をかかえながらも、みんなで桑の実採集。一人20個以上拾うように!というと、みんな枝についた実をもぐことに夢中です。
指導した訳でもないのに、気付くと高学年の男の子が木に登り実をもぎ、背の小さい低学年はボウルをもって落ちてくる実を受け止めていています。学年や体の成長具合による役割分担ができていました。木に登っている男の子は、去年までは登るこができなかったのに、高学年になり、身長が伸びて木に登れる役割になれたことがうれしそうです。ふと見ると、小学1年生の女の子たちは、風で地面に落ちた沢山の実を拾っています。
ボウルいっぱいになったところで、いよいよジャム作り。水洗いし、へたを取り、軽量カップや秤がないから、桑の実の半分の重さのグラニュー糖の量をあれこれみんなで考え、グツグツ煮込みながら頃あいをみてレモン汁を入れて完成。
迎えにき来ていた保護者の方にも食べていただく量のジャムができて、スタッフも一安心。あらかじめ作って冷やしておいたゼリーにかけて頂きました。
みんなで作ったジャムの味は格別です。早く来年になってまた作りたい!という子どもたち。きっと来年は、一つお兄さんお姉さんになって、今年の役割とは違った姿が見られることでしょう。
里山活動を通して見られる、子どもたちの成長が楽しみで、この活動をしているんだよなと思いながら、台風の影響で妙に奇麗な夕焼けを見ながら帰途に着きました。